水面下で静かに動いていたコトが、露になる予感が…。


「椿…諒子……さん…」


あの施設の…園長だ…。


若い園長。


まだ30代なはず。


『覚えてる?』


……忘れるわけない。


忘れられるわけがない。


最低なことをされたんだから…。


「……今さら…今さら何の用ですか……」


震わしたくなくても震える声。


ほんの一時期容れられていた施設での忌まわしい記憶。