** 事態は想定外の方向へ進展を見せた。 【090-◆◆◆-○○○○】 知らない番号からの着信。 「……誰だろう…」 いつもなら無視するはずなのに、なぜか私は通話ボタンを押していた。 運命だったのかもしれない。 神様の悪戯で…。 「……もしもし…」 なんとなく、予感がした。 虫の知らせって言うのかな。 『椿諒子(つばきりょうこ)…だけど覚えてるかしら…』