「はぁ……」


…会わない方がいいことは分かってる。


莉桜を裏切る行為なんだから。


素直に…受け入れるしかないのかな……。


自分の身を守るためにも…。


でも…。


あの優しい叶翔さんが偽りの姿だなんて信じたくない……っ。


だけど、設楽さんが正しかったら私は…。


またあの恐怖のドン底に突き落とされるんだ……。


もうあんな生活には戻りたくない……。


痛くて、苦しくて、死にたくなるような生活には戻りたくないよ…。


私はどうすればいいの……?


こんなこと、莉桜には相談できないよ…っ。


せめて、話を聞いてくれる友達がいたらいいのにな…っ。