月光 ~すべてのひとかけら~

キツく抱きしめられた。


「落ち着け。俺は何もしない」


そう耳元で囁かれる。


「嫌だ…!私に近づかないで…っ!!」


震えが止まらない。


設楽さんから離れたいのに、力が強すぎて離れられない。


「大丈夫だ。ここにいれば安心だ。俺は何もしねーよ。な?もう寝ろ。和室まで行きたくねぇならソファで寝ればいい」


設楽さんは軽々私を抱き上げてソファに寝かせた。


下から見上げた設楽さんは、ふんわり優しく微笑んでくれていた。


アイツなら絶対にしない表情…。


「毛布とってくる」