月光 ~すべてのひとかけら~

「結局さ…莉桜も叶翔さんも、お互いのこと好きなんだよね。なんかいいなぁ。そういうの」


先生とそんな風になりたかった。


先生って立場だから、こっそり会うことしかできないと思う。


それでもいいから、想い合いたかった。


叶翔さんみたいな人が彼氏だったらよかったのに……。


「ホンマにあいつうちのこと好きなんかな?」


いつものように軽い調子で言ってるけど、その顔は暗かった。


莉桜はよく表情が変わる。


私は感情を顔に表せないから羨ましかったりする。


「なんで?」