月光 ~すべてのひとかけら~

「……あんたら。何でうちがこんなに余裕でおれると思う?」 


え……?


「うちがそう簡単にやられると思っとったん?甘いわぁ。さっき食べたクレープより甘いわぁ」


莉桜は服を脱ぐ手を止めた。


「お前らがナイフ持ってんのに、うちが持ってないわけないやん?」


ポケットからナイフを取り出し、スキンヘッドに向かってナイフを突きつける莉桜。


「ふざけやがって!この女がどうなっても─」


「どーなってもえぇよ。どーせ先にやられんのはアンタやねんから。だっさいスキンヘッドさん?」


莉桜は迷うことなくスキンヘッドの右腕を斬りつけた。


「ホンマに斬る勇気がないあんたらと違って、うちは本気なんでね」


赤くどす黒い血が床に滴り落ちる。


「安心し。そんなんで死ぬ奴はおらんわ。ただちょっとばかり痛いみたいやけどな!」


その傷口を狙って蹴る莉桜。