月光 ~すべてのひとかけら~

「悠瞳、俺のこと警戒しすぎ」


設楽さんはそう笑った。


笑顔が似てる。


私の警戒心をほぐすような笑顔が。


私はもう騙されない。


アイツの表の顔につられて付き合うことにした私が悪かった。


だから、もう同じことは繰り返さない。


「DVだろ。悠瞳がされてたのは」


見抜かれてる。


何で分かるんだろう。


虐待かもしれないのに。


「俺と悠瞳は出会って1時間弱ぐらいだぜ?DVもクソもねーじゃん。だから大丈夫だって。俺がしつこく悠瞳に迫るようなことがあれば出ていけばいい」


そうやって最初は優しい。


アイツだってそうだった…。


どうせ豹変する…。