月光 ~すべてのひとかけら~

明るい性格だって、見事なプロポーションだって、女子が羨むものを全部持ってるから、だからこそ莉桜は…。


莉桜は…気づいてないんだ。


それらが当たり前じゃないってことに……。


「男遊びされてて…嫌じゃないの…?」


ヒューヒューと冷たく痛い風が私たちの間を吹き抜ける。


「………俺らのことに首つっこむな。放っとけ」


街の空気が一層冷えきった気がした。


私たちを照らす街灯までもが冷たい光を放ってる。


「…ごめんなさい……」


皆でワイワイして、仲良くなれたって思って嬉しかったのに…やっぱりそんなことなかったのかな。


仲良くなれたと思ってるのは私だけかな……。