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「莉桜とすごく仲いいんだね」
いつの間にかすっかり夜遅くになってしまっていて、暗い夜道を叶翔さんと並んで歩く。
叶翔さんに、家まで送ってもらってる。
断ったんだけどね…。
「……別に」
やっぱり少し視線が泳いでる。
「莉桜って…男遊びしてるの…?」
ずっと気になってた。
叶翔さんのような彼氏がいるのに、他の男と遊んでるって言ってたから。
「あぁ」
年を明けたら〝明けましておめでとう〟って言うのと同じくらい当たり前のことのように叶翔さんは答えた。
莉桜は…自分がどんなに幸せな環境にいるかわかってないんだ。
すべての男が優しいわけじゃないのに。
叶翔さんが優しいだけなのに。



