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「ねーねー、キミ」
クリスマスイブの日の真昼間。
せっかくのクリスマスだと言うのに、一緒に過ごす人なんて男女年齢問わずいない私は、一人でコンビニへと向かっていた。
例年に増してすごく寒いから、ホワイトクリスマスもあるんじゃないかって世間話はワクワクしてる。
「聞いてる?キミに話しかけてるんだけど」
ガードレールに浅く腰掛けてる、女の子みたいな男。
その両隣に立つ、イカツイ雰囲気のヤンキー二人。
何でよりによってこういう人たちに絡まれなきゃいけないんだろう。
ことごとく運がない。
私の行い、そんなに悪かったのかな。