何か用があるわけでもないのに。


何でだろう…。


1人になることがすごく怖くなったんだ。


「何?」


相変わらず冷たい目をしているけど、それでも私は…1人が嫌……。


「…あ……その…」


緊張してうまく言えないのも嫌……。


もうすべてが嫌になってくる。


「…何?」


冷たい視線が突き刺さる。


「何でもない……」


その視線が射たくて、俯くしかできなかった。


「…俺、コンビニに用あるからついてこいよ」


「え……?」


思わぬ誘いに驚き顔を上げる。


「お前、放っといたら死にそうだから」


叶翔さんはそう言ってコンビニの方へ歩き始めた。