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「悠瞳…!」
叶翔さんにマンションまで送ってもらい、設楽さんの家に戻ると、顔面蒼白の設楽さんが駆け寄ってきた。
「…叶翔さんが私をアイツの家に連れていったんだけどね…」
と、私は設楽さんに一部始終を話した。
リビングの椅子に座って、安堵した表情を浮かべた設楽さん。
「夏川か…。夏川は星龍の総長だ」
総長……。
だからあんなに異質なオーラを放ってたのかな。
「マジで悠瞳が無事でよかった」
夏川にいいとこ取りされたのはムカつくけど、と設楽さんは笑った。
夏川叶翔さん…か。
忘れられないほど、衝撃的な人だった。
人を惹き付ける何かを持っている。