そして、吹っ飛ぶ先生。


電気スタンドに当たって、電気スタンドが倒れた。


「俺、女に暴力振るうような男、本気で嫌いだから。てめぇは人間のクズなんだよ」


決して荒げることのない言葉が、かえって恐怖心を煽る。


見てるだけの私でも、怖かった。


「わざわざてめぇなんかのために体力使うの面倒。さっさと失せろ。二度とその面見せんな」


震えが止まらない。


フラッシュバックする記憶が私を恐怖に陥れるんだ。


「……消えろっつってんのが聞こえねぇのか」


威圧的な声に震え上がった先生は、部屋から慌てて出ていった。


その瞬間、ピンと張り詰めていた空気が緩和された気がした。