下へと降りるエレベーターの中で、涙が止まらなくなった。
アランは・・・
私の涙に気付くと、服の袖でぬぐいとってくれた。
「レイ、レイ・・・」
と心配そうに私の顔を覗きこむアランに・・・
覚えていて欲しい。
私の笑顔を。
だから、頑張って笑顔を作る。
「アラン・・・メルシー!!」
元気良く笑った私の顔を見て、アランは私の頭ごとぎゅっと抱きしめてくれた。
エレベーターが下に着くまでの間、私はアランの優しさを体と心に染み込ませた。
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