明は有無を言わせない勢いで深雨に迫った。 「明、少し落ち着きなさい」 すると、桜が深雨から明を引き離した。 「深雨、学校に行きますか?」 桜は冷静に、かつ優しく深雨に聞いた。 「……はい! 明と、一緒にいたいです!」 初めて、深雨が顔を上げて、自分の意見をはっきり言ったのはこのときが最初だった。 それを聞いた明は、飛んで喜んだ。 「明日からよろしくね、深雨!」