──────────────── 小学4年生。 ────両親が死んだ。 正確に言うと“殺された”。 今でも鮮明に蘇る、赤。 倒れた両親。 吐き気がするほどの血の匂い。 そして、私を見て微笑む彼の姿────。 「...愛夢、これでもう安心だね」 大好きだったはずなのに。 彼がいることで私は生きてこられたのに。 その瞬間から、彼が恐怖になった。 ────────────────