「さてと。警察に犯人にされかけてる東雲さん」
わあ、ド直球。
美城さんのキャラが全く掴めない……
「ふふ。ごめんなさいね。冗談です」
美城さん……
心臓に悪い冗談はやめてください……
「事件の日から今日までにあったこと、できるだけ細かく教えてもらえますか?」
「今日まで……? 事件当時のことだけじゃダメなんですか?」
「はい」
美城さんの笑顔には不思議な力があると思う。
この笑顔を向けられたら断れないんだもん。
……私だけかもしれないけど。
そして私は美城さんに言われた通り、事件の日から今日までにあったこと全てを話した。