そう答えると、彼女は笑って私の手首を握った。
「皇さん、案内お願いします!」
「ったく……」
イケメンさんはため息をひとつし、案内してくれた。
「あ、私、宇佐美りりって言います。高校生なんですけど、探偵の助手してます。まあ、アルバイトみたいなもんです」
彼女、宇佐美さんはそう言えばと言わんばかりに自己紹介をした。
探偵の助手……
今どき、探偵なんているんだ……
「で、前を歩いてるイケメンが皇凌太さん。私と同じ助手なんですけど、ちょっと執事っぽいんですよねー」
「変な紹介をするな」
皇さんの言うように、突っ込みどころ満載です、宇佐美さん。



