さらに、それはSNSページ。
一気に拡散されていく。
「私はあんたを許さない……!」
小春ちゃんは間違いなく、私を憎んでいた。
私は否定したいのに、なにも言えなかった。
小春ちゃんは立ち尽くす私を押しのけ、靴を履いた。
「玲奈。明日は学校に来てね?」
「……どうして」
語尾に疑問符をつける余裕なんて、なかった。
今私の目の前にいるのは、私の知ってる小春ちゃんじゃない。
「ここに深津君ファンが押しかけてもいいなら、来なくてもいいけど? じゃ……また明日」
小春ちゃんはそれだけを言って、出ていった。