「おっはよー!」





午前九時、一限目の講義が行われる教室で席に着いていたら、隣の椅子にリュック、机の上にキャップが置かれた。





「おはよう、小春ちゃん。いつもより元気だね?」





荷物を置いたのは、友人の小春ちゃんだった。




明るめの茶色いショートカット。




そして、白いTシャツに短パン。




今日もまた一段とラフな格好だなあ……





まあ、時期にはあってるんだけどね。




もうすぐ夏休みになるし。





「だって今日午前中で終わるんだもーん」





小春ちゃんはそう言いながら、自分の荷物の隣に座った。