Dark Light

大丈夫?
何も、面白いこといってないんだけど。


もしかして『冠城さん』は、危ない人かもしれない。

私の中でそんな疑惑が浮かんだ。


そして思い立ったら、即行動。



いまだに笑っている『冠城さん』に


「じゃ、じゃあ。」


とその場を離れようとしたが、


フワッ


「えっ?」

宙に浮いた身体。

お腹の周りの暖かい圧迫感。

気づいたら、『冠城さん』に抱えられていた。


「わぁ、君軽いね。ちゃんと食べてる?
てか、まだ早いでしょ。帰るのは。

助けたんだから、お礼ぐらい返してもらわないと。
それに俺のことは知らなくても『走り』を見にきたのに変わり無いだろ?」


『冠城さん』は、私を小脇に抱えて歩いてく。


最後の内容の時『冠城さん』の声はどこか拒絶の様な色があった。


「違います。ここにいたのは、たまたまです。」


だから、もう帰ります。と言う私の必死の言い分も聞いてもらえず、


「まぁ、どっちみちキミはご指名がかかったんで、連れてかなきゃいけないんだけどね。」



と困った様に笑った。


ご指名?

何の?