「やだぁ、こんなかっこいい人が彼氏とか虹夏ちゃんいいわね~。



幸せにね」



きっとこの看護師は、虹夏の過去を知ってる。



"幸せにね"、と言った時の、看護師の目は語っていた。



辛かった分、俺が幸せにすると誓う。



「そう言えばあたし、貴方の名前知らない」



ああ、言ってなかった。



「俺は光。



いつも、虹夏が寂しくないように虹夏の光になる。



虹夏…………好きだ。



付き合ってください」




ナースステーションの前での告白。


廊下を通る人が、野次馬の様に見てる。



「はい、ヨロシクお願いします」  



そして、大歓声の後、盛大な拍手を受けた。


その中には、夕や愛菜も居た。