背筋がゾワリゾクリ、とする感覚に陥り、何故だかわからない不安に襲われた。



体に力が入らず、項垂れる。



「どうしたの、夕。


すごい汗………」



汗?



額から、物凄い汗が吹き出る。



「なんか、なんか変だ体が。



まさか、光になんかーーー」




俺達、双子だ。



双子テレパシーか、何か不安で堪らない。



無性に、光に会いたくなった。




トゥルトゥル………トゥルトゥル。




突然の電話。



「もしもし………えっ…………?」




少し躊躇う電話に、出た。



知らない番号、知らない声。



「光が、事故?」




君の、危篤を知らせる電話だった。