「夏休み、みんなで遊べるかな」



私は、そんな夢見がちなこと、頭の中で考えた。


どんなに、私達の仲がこじれようと、待ってはくれない。



もう明日からは、夏休み。



「夕、会いたい。。




明日も明後日も、これからもずっと会いたい。



私、、夕が好き」





透明な、透き通る様な声が、確かに届いた。



赤い夕日に照らされた愛菜の顔が、ほんのり朱に染まる。



俺は、君の頬を撫でた。