ドカッ……



鈍い音がして、前をみると光が、夕を殴っていた。



「ふざけんなよ‼

 俺の愛菜に何してんだよ!!」



怒り任せの拳が、夕の頬にヒットした。


馬乗りになり、さらに責め立てる。


「だからさあ、俺達もう……幼馴染みじゃねーんだよ。


そんなガキゴッコしてられねーの。


ちゃんと今度は守れよ。

今みたいに…………」



夕が、私を見た。

 

口元が微かに動いた。


"ごめん"…………そう動いた。



「どっか行けよ、お前なんか兄貴でも幼馴染みでもなんでもねーよ。


行こう愛菜」



光には見えてない。


君が、ごめんって言ったこと。