今日はハンスと共に過ごす日だ

「私も一緒にいただきます」

「いいよ、この位でいい?」
そう言ってハンスがグラスにお酒を注いだ

、、、ゴクッ

かぁとアルコールが喉を通る
しかし、つまみのドライフルーツを食べるとマイルドになり、ついアルコールが進んでしまう

「、、、美味しい♡」

「マリアはどのドライフルーツが好き?イチゴ?ブドウ?クランベリー?」

「う〜ん、、どれも好き。ドライフルーツって甘いけど、お酒と合わせると丁度いいですね!」

「そうだね。ねぇ、マリア目瞑って、あーんって口開けて?」
笑顔でハンスが言うとなんだか断れないなぁ...

「はーい、ぁーん」

パクっ

「今のは何でしょう?」

「ブドウ?」

「正解」ハンスがそう言うとカチャとグラスを持ち上げた音がした

かと思ったら、口付けをされ、アルコールが流れ込んできた

ゴクッ、、、///

「ハ、、ハンス⁉︎」
顔を真っ赤にするマリア
それを見て嬉しそうなハンスは微笑みながら「正解のご褒美だよ」などと甘い言葉を囁く

あまりの恥ずかしさに「もぅ、ハンスのバカ」と言ってグラスのお酒を一気に飲んでしまった
すると、なんだか体がフワフワしてきた

「マリア、大丈夫?」

「ぅん!マリアだいじょ〜ぶだよぉ〜、なんだかカラダがふわふわするぅ」

マリア、完全に出来上がってしまった、、、

「ぁはは、マリア酔っ払ってるね。ほら、おいで、ベッドまで運んであげるヨ」

「ん〜うごけなぁい!ハンスぅ、こっちに来て?」
そう言ってソファーに横になってしまうマリアを抱き抱えようとハンスが近づく

「ほらマリア、こんなトコで寝ると風邪引いちゃうから、、、」

マリアを横抱きに抱え、ベッドに降ろす

「ちょっと待ってて、少し片付けてくるから」

しかし、ベッドから離れようとしたハンスの服が引っ張られる

「だぁめ、いっちゃイヤ、、、」

お酒を飲んだ時の特有のあのうるうるした瞳で見つめられた

カァァァ...///

ハンスの中で何かがプツンと切れてしまった

「マリア、それ反則だよ?」
「ふふっ、知ってるッ、、、んっ、、」

それは、いつもよりも激しく深い口付けだった

「んっ、、、ちゅっ、、ん、、はぁ、、、チュッ、、」

「あぁ、もう。マリア大好きだよ」
ハンスは堪らずマリアをぎゅーっと強く抱きしめた
「ん〜、ハンス、苦しいってば」
「やだ、離さない」
「もぉ!、、、お仕置き〜!、、カプッ」
マリアがハンスの右耳たぶを吸い付くように甘噛みした

「?!?!?!、、、ちょっ、、マリア!」

「ふふっ、お、し、お、き♡」

妖艶な笑みでそんな事を言うマリアに、ハンスはもう我慢の限界だった

「ごめん、マリア。もう抑えられない、、、」

そう言ってもう一度口付けをしようと顔を近づけたのだが、、、、

「すーっ、すー、、、すーっ、ハ、ンス、、、むにゃむにゃ、、」

ハンスの気も知れず、マリアはすっかり寝てしまった、、、

意表を突かれたが、なんだか無性に可笑しくなってしまった
「ぁはは、まさかマリアがあんなに色っぽくなるなんて、、、先に寝ちゃってズルいな。おやすみ、マリア」
、、、チュッ、、
最後にかるくマリアの唇にキスをして、ハンスも寝ようと、、、努力した




fin