「お父様!お母様!」

私は目を開けた。だけどそこには2人の姿はなくここも見慣れない部屋だ。

「目が覚めたか。随分うなされていたが...?」

え!?

「信長様!?どうして私の布団に寝てるんですか?」

「これは俺の布団だ。貴様が昨夜、酒を飲んだ後に倒れたから布団に入れただけだ。」

「あ...。て、信長様顔が近いです...!」

「それは貴様が俺に抱きついているからだろう。」

ほ、ほんとだ...!

私は信長様の服の襟元をずっと掴んでいたみたいだ。
すぐさま離した。

「貴様の身体は暖かいな。毎晩俺と寝ろ。」

「無理です!離してください!」

「いいのか?先程まで自ら俺に抱きついていたのに。」

「そ、それは!私の意思ではありません!」

そんなことを言い合ってる時、信長様の部屋に入ってきた人物に気づかなかった。

「失礼します。信長様。」