椅子に座らせられ待っているとお茶とお団子を秀吉さんが持ってきてくれてご馳走になった。

「お団子美味しいです!ありがとうございます。」

「…さっきも言ったが礼を言うのは俺の方だ。ほんとにありがとう。」

「なんで秀吉さんがお礼を言うんですか!助けてくれたのも、荷物を持ってくれたのも秀吉さんですよ?」

「今朝信長様を助けてくれたろ?俺はお前が未来から来たのは納得しざる得なかったがどうしても信長様暗殺を謀ったとどこかで疑っていた。」

あの場にいたんだから疑われても仕方ないよね...。

「でも、お前は違った。信長様を助けた後も店主を助けて…。俺の前で2人の人を助けた。」

「店主の人のことは秀吉さんがいなければ私は殺されていたかもしれないんですよ?」

「だが、お前の『人の価値は誰かが決めていいものじゃない』という言葉に救われていたと思うぞ?
疑ってすまなかった。」

秀吉さん…。すごく優しい人なんだな。

「お礼をなんていいです!当たり前なことをしただけですよ?」

もう二度と誰にも傷ついたり、殺させないために。