信長様はフッと笑った。

「貴様は妙な女だな。礼が褒美とは...。」

そんなに変かな?誰かの命が助かっただけで私は十分。
誰にも死んで欲しくないから。だからそれ以上は何も望まない。

「そうですか?」

「ああ。」

そうだ!仕事をもらわなきゃ!

「あ、信長様。私に織田軍としての世話役って何をすればよろしいですか?」

「思い出したかのように言うと思えばそれか。」

信長様は少し呆れた様子だった。