確かにあの異国の人、羽織に毒って言ってたよね。
どこにつけられてるんだろう。

「あ!あった!」

「何がだ?」

信長様と秀吉さんは私に近づいた。

「襟の部分に毒が付着してます。」

襟によく見ないとわからないが、小さい針のようなものがたくさん刺さっていた。

「さっきの異国の方が去るときに異国語を話していたのを覚えてますか? あの時、『羽織ものの毒で死ね』と言っていたんです!」

「信長様になんてことを...!すぐに追いかけます!
びび。少しでもお前を疑って悪かった。信長様の命を救ってくれてありがとう。」