そんな中、信長の敵...。
安土城とは違う大きな城、いや、春日山城では。

「謙信聞いたか。
安土にはとても美しい姫君がいて戦に同行するみたいだ。」

「俺には女など関係ない。
早く戦がしたくてたまらない。」

女の情報は他の情報よりも早い信玄に対して、女には興味のない謙信。

「その話本当ですか?」

食いついたのは渚月だった。

「渚月が探してる女以外に興味を持つのは珍しいな。」

「なんか、すごく胸騒ぎがするんですよ。
しかし、戦場に女を連れていくなんて危険すぎる。」

「ああ。俺達に勝つのは余裕だと挑発してるみてーだ。
首洗って待ってろ信長。」

幸と呼ばれる男が目をぎらつかせた。

「絶対に勝つぞ。
俺達は天下布武を成し遂げて『うぃすとりあ』を手に入れるために...!」