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学校に行くと、必ずと言っていいほど
朝と放課後、どんなに無視しても校門で待ち伏せてる鈴君がいる。
「ねえ兄さん帰ってきて」
「母さんが兄さんの顔見たいって」
「また家族に戻ろうよ」
残酷なことを繰り返し言う鈴君は
蘭君の気持ちなんか考えず
いや、だからこそ。本当に蘭君と家族に戻りたいみたいだ。
それでも蘭君が過去を許すわけがない。
そう......思っていたのに。
今日の蘭君はいつもとなにかが違う。
あんなに無視していた鈴君を、自ら屋上に呼び出すなんて。
信じられない。
蘭君の心情に変化でも...?
でも、そんな簡単に許せる過去なら
とっくに解放されてるはずでしょ?胸の痛みから。
なにを考えてるの蘭君。
なんで私には相談してくれないの?


