【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





*



「ちょっ...蘭君やめてよ!」

「...」


「蘭君ってば!!」



何も言わずに連れてこられた場所は蘭君のマンション。


警戒心なんか、今更蘭君に持てるわけなくて...


なんの疑いもせずに部屋に入ったら
靴を脱ぐ暇さえ与えてくれない蘭君に玄関先で押し倒された。



「蘭君退いてよ!!」


じたばた暴れても、男の力に敵うわけない。
そんなこと馬鹿な私でも知ってるよ...


だけど


こんな無理矢理するなんて、絶対に嫌だ。


意味がわからない。


何でこんなことになったんだろう...。