【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。






もう誰なの!?こんな時にメッセージ送ってきたの!




ムカついて、勢いよく携帯画面を連打しまくると、メッセージの相手はなんとなんと...


蘭君だった。




『海に来い』



短い、愛想がないメッセージに思わずクスッと笑ってしまった。




急いで海に向かうと

夕日に照らされてるからなのか、それとも夏の太陽にやられて肌が焼けたのか
どっちか分かんない男が1人、砂浜に立っていた。




「蘭くん...」


「...おせえ」


「無茶言わないでよ。
蘭君のせいで帰りのバス逃したんだからね」


「そりゃあよかった。
じゃあ今夜は、俺と海で二人っきりだな」


「...茶化さないでよ。
蘭君は歩夢さんの別荘に泊まるんでしょ?」



「予定変更。
お前と浜辺で1泊だな」


...どうせなら

ホテルとか旅館とか、もうちょっとオシャレな場所で蘭君とお泊まりしたかったけど。



言い返す元気もないし


それに



蘭君と二人っきりなら、どこでもいいや。なんて思っちゃう自分が嫌だ。


本当はまだ拗ねてるんだからね
せっかくの夏休みに、私そっちのけでバイトばっかりしてたこと。