【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。






「...まあでももういいや。
私、バイトに戻るね」




こんなに暑いと、怒る気にもなれない。



少しでも蘭君を視界に入れたくないのに


私が接客で頑張ってるときに、嫌でも視界に入ってくる蘭君は
ギャルやら清楚系やら、色んな水着美人に逆ナンされていた。



「あーーーー!!夏休みなんて大っ嫌い!!
あと海も嫌い!!」


「彩羽うるさい。
あんたのその怖い顔と負のオーラでお客さんが逃げちゃうでしょ」


「...」



隣でお客さんから差し入れを貰ってる光花にそう言われ、なんか余計自分が惨めに思えてきた。




そんなこんなで、太陽が眠りにつこうとしている夕方。


夕日でオレンジ色に染まる海は、なんだかロマンチックだった。


そんな綺麗な景色をバックに、店長から受け取る給料袋。



「二人ともよく頑張ったわね〜!!
とくに彩羽ちゃん!!
後半のあなたの働きっぷりは最高によかったわ。
是非また手伝いにきてね」


「あはは...」




彼氏のこと1秒でも長く忘れたくて
必死にバイトしてたなんて、そんなマヌケな理由店長に言えるわけないから、苦笑いするしかなかった。