【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。







「彩羽ちゃん久しぶり。
水着似合ってるね」



不良集団の中に溶け込むように注文を取りに行くと、お世辞と分かっていても歩夢さんにそんな事言われたら素直に照れちゃう。



「歩夢さん久しぶり...って、あっ未知さんもいる」


「彩羽ちゃんお久〜。
蘭とは上手くいってるの?つまんね〜」


「未知さん、残念ながら上手くいってないです。
蘭君ってば私を放ったらかしにしてバイトに夢中なんですよ?」


「えっまじ?うけるんだけど。
その話詳しく聞かせて」


「未知...彩羽の話なんか真に受けてんじゃねーよ。
これじゃあ俺が悪者だ」



カップルの不幸話に目を輝かせてる未知さんは、蘭君に軽く背中を叩かれて海で日焼けした肌を余計に赤く染めていた。


蘭君、歩夢さん、未知さんの他に見たことない男の人が二人。


どうやら紫蓮想の幹部の人らしいけど...


これ以上紫蓮想と関わると、色んなことに巻き込まれそうだから
蘭君は蘭君。紫蓮想は紫蓮想と区切ることにした。





「ところで、なんで蘭君こんな所にいるの?」


「ああ...歩夢の別荘に泊まるついでに近くの海に来たんだよ。
そしたらお前がいるし」


「へぇー...私とは遊んでくれないくせに
歩夢さん達とは遊ぶんだー...」


「めんどくせえな、お前。まだ根に持ってんのか。
明日にでもお前を誘おうと思ってたよ」



「めんどくさいってなにさ!私は夏休みの間何回も蘭君のこと誘ったのに!!全部断って...これじゃあ」




やっぱり私ばっかり蘭君のこと好きみたいじゃん。


いや、実際そうだけど



少しでも蘭君と一緒に居たい私の気持ちくらい察してよ!!