殺気立つ蘭君が、本当に店長を殺しに向かおうとしたから、急いで取り押さえた。
「ねえ!店長女だから!!」
「あ?お前それを早く言え。
つかお前、バイトやるなんて聞いてないぞ」
「言ってないし蘭君には関係ないじゃん!!
せっかくの夏休みなのに、私のこと放っておいてバイトバイトって...!!
蘭君なんかバイトと結婚すればいいんだ!!」
「そいつは無理だな。
人間じゃねーし」
「...」
あのね、そういう事が言いたいんじゃないの。
遠回しに、私に構ってって言いたのに
やっぱりこの男、鈍感だ。
「てか蘭君なんでここに...」
チラリと覗き込むように蘭君の後ろを見たら。
テーブル席に座ってる、髪の毛の色が派手な集団。
海パンにサングラス、付け加えて顔が整ってる男が4人、たこ焼きとかき氷を食べていた。
そのうちの2人はどこか見覚えのある顔をしていて、ジィーっと視線を送ってみると。
それに気づいたイケメンさんがサングラスを取って、私に手を振る。
...歩夢さんだ。


