【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。






「蘭君...」



名前を呼んで、ギュッと胸が痛くなった。



何週間ぶりの蘭君は、相変わらず綺麗だ。



「おい、ナンパ野郎。
とっとと消えないと、大事なとこ隠すためだけに履いてる海パン下げて、大勢の前で醜態(しゅうたい)晒すことになるぞ?」


ギラリと太陽の光で光った目を上手く利用して睨む蘭君に
訳も分からない恐怖を感じたのか、へっぴり腰という情けなさ全開で逃げていく男。



...あんなにカッコつけてたくせに
蘭君を見ただけで怯えるなんてかっこ悪い。




「蘭君...ありが...っ」


お礼を言おうとしたら、蘭君の指が着ている水着の紐を解こうとする。



「ちょっ...なにしてっ!?」

慌てて蘭君の胸板を手で押して間一髪免れた。





「なっ...!なにすんの蘭君の変態!!」


「変態はどっちだ。
お前、水着でバイトとかふざけてんのか?」


「これは店長が...っ」


「よし殺そう」


「わーーーーーーっ!!!!!!」