【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。







走っちゃいけない廊下を走って、私が逃げた場所は屋上。



バンッ!と乱暴にドアを開いて、フェンスの穴に指を絡めながら屋上から見える景色に向かって叫んだ。




「蘭君のバカやろーーーー!!!!」




夏の空は綺麗すぎて、太陽がなくたって眩しい。


そんなお空に向かって叫ぶ蘭君の悪口ほど、心が痛むものはないぜ...。



「はぁ...はぁ...」


「彼女のくせに、百目鬼さんの悪口言ってスッキリした?」


「そりゃあもう...って、ええええ!!?」



突然聞こえてきた声にビックリして振り返ると
そこにはなんと、居るはずのない丸川さんが居た。



驚きすぎて口をパクパクさせながらフェンスに背中をくっつける。



「な、なんで丸川さんがここに...っ」


「卒業生が来ちゃ悪いわけ?」


「いや...そういうわけじゃ...」


「...百目鬼さんが、この学校に転校してきたって聞いたから、制服姿見たくて見に来ただけ」


「そ...そうなんだ」


「...なのに」