【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。







「言ったろ、彩羽。
"これからは嫌でも会うようになる"って。」


「〜〜〜〜っ!?」



この人はなんでいつもこう、人が驚く様なことばかり
平気でしてくるんだろう。


ほんっと



「信じられない!!
なんで言ってくれなかったの!?」



場面変わって、使われてない薄暗い空き教室に蘭君を引っ張って連れてきた。



教室じゃ大声が出せないから、ここに連れてくる数分の間、感情を爆発させないように必死だった私。



そんな私を見て嬉しそうに口角を上げる蘭君は、とっても趣味が悪い、いや...悪魔だ。




「ハッ...そんなに驚かれるとはな。
黙ってた甲斐があったな」


「もう蘭君!!
私本当にビックリしたんだからね!!
いつ私の学校に転校してきたの?」


「お前と気まずくなる前から転校の手続きはしてたんだが...
俺がこの学校に来る日とお前の入院の日が重なっちまってな。
どうせならバレるまで黙ってようと思って」


「意味わかんない〜〜!!
どうしてそこまでするの!!
もう3年の夏だよ!?卒業はすぐそこなんだよ!?」


「...お前と少しでも一緒にいたかったからって理由じゃ...ダメか?」


「...っ...!?」


「振っても俺についてくるお前が...可愛くてな...。
振っておいてあれだが、俺も本当はお前と一緒にいたかったし。
...まああの時は、今こうして付き合ってるとは想像すらしてなかったけどな」