ワガママだって分かってるけど
片時も離れたくない。
こんな事思うなんて...
やっぱり私はどこまでもめんどくさい女だなあ...。
「今日は...母親と過ごすんだろ?」
「...うん」
「あんまり構ってもらえねえなら、こういう貴重な時間を大事にしろ。
俺ならいつでも会えるだろ?」
「...蘭君がバイトの日会えないもん。
それに学校だって違うし」
「これからは嫌でも会うようになる」
「...」
「恋人なんだろ?俺達」
「...っ、うん」
「じゃあ信じろ、大丈夫だ」
何度頷いても
何度蘭君の言葉で胸が痛くなっても。
結局ワガママを言って困らせて。
それでも好きだから、何度だってワガママを言ってやるんだ。
次は私が蘭君を困らせる番。
だけどやっぱり...蘭君の一言一言には敵わないね。
そういうところが...好き。


