【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





明らかに様子がおかしい光花の視線の先を、なぞるように見ると。



「...う、そ」


キュッと締めた喉から出てくる低い声は、目の前の光景の悲惨さを物語ってるみたいで怖い。



赤い炎に包まれて容赦なく燃えている家に、住人達の悲鳴。


風に踊らされてやってきた火の粉が私の頬を掠める。



はじめて見る火事に動揺を隠せない。



私達以外にも、流れる川のように人が横から集まってきて

スマホで写真を撮ったり、激しくなる炎を煽るように騒ぎ始める人の群れ。



「...っ...」


なんでこんな大変な時に写真なんか撮ってんのよ。


馬鹿みたい。