「蘭君やっほー!」
「...彩羽、今の」
「いやあ最近暑いね、アイスでも食べていかない?」
「おい」
「あっ、ていうか蘭君
私のこと迎えに来てくれたの?
約束もしてないのに、嬉しいなあ私」
「彩羽」
「...っ...」
平然を装おうとしても、逆に不自然になって。
告白されている場面を、蘭君に見られたことが恥ずかしくて、早足になりながら校門を通る私の手を蘭君が掴む。
蘭君になにか言われるのが怖い...っ。
「お前、モテんだな」
「...はじめてだもん、告白されたの」
「そうか...」
ズシリと岩が背中に乗っかったみたいに重くなる空気は、同じ歩幅で歩く私たちの足を誰もいない小道でピタリと止めさせた。
「良い奴そうじゃねえか」
「...」
「ああいう普通の男の方が、お前には似合ってるよ」
「...っ...!?」


