「ふふふっ、うふふふ」
うるさいゲームセンターから出ても、抱き抱えてる熊さん人形のせいでニヤけが止まらない。
もうちょっと遊びたかったのが本音。
だけど
こんな所に男女が2人で居たら、ただ冷やかされるだけだから。
それに...
「おい彩羽、お前さっきから人形ばっか見てねーで、こっち向け」
ムスッとした顔をこちらに向ける蘭君が、なんだかとっても可愛いんです。
「なになに?蘭君もしかして、この熊さんに嫉妬してるの??」
「黙れ、なんで俺がそいつに嫉妬しなきゃならない。
人がせっかく取ってやったのに、お前が俺にペコペコしないからだ」
「...恩着せがましいよ、それ」
「あ?ふざけんな、じゃあこっち見ろ」
蘭君は私の顎を掴んで、強引に蘭君の方に向かせる。
ーーーバチッと目が合って、その瞬間唇が震えてしまった。
怒った顔も相変わらず綺麗で...
ドキドキどころじゃ済まされない。
顔が...爆発寸前まで赤くなった。


