「えっ、うそ、ほんとに!?
これは行くっきゃないよね!?」
「おい...っ!」
突然子供みたいにゲームセンターに飛び込んでいく私を見て、荷物持ちの蘭君は後ろで呆れていた。
ゲームセンターの中に入ると、機会音がうるさくて耳がやられそうになった。
他のゲームセンターよりはゲームの種類が豊富で
ワクワクしてきた私の目に1番輝いて映ったのは。
「これ...ほしい」
UFOキャッチャーの中に閉じ込められている、ふわふわの熊さん人形。
「...お前、こんなのが欲しいのか?」
後ろからやってきた蘭君が、バカにしたような言い方をする。
「可愛いものには目がないんです、私」
「そういう事は、本人も可愛くなきゃ言っちゃダメだろ」
「〜〜〜っ!!蘭君ひどい!
たしかに私の顔は普通...?いや、もしかしたら普通より下かも知れないけど...」
少しくらい、褒めてくれたって罰は当たらないのに。
女の子はね、好きな人に褒められて幸せを感じられるのに。
まあ相手は蘭君だし、この人自分が綺麗だってこと自覚してるし
私みたいな不良品...褒めたってなんの得にもならないもんね...。


