【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。




*


久しぶりにお母さんの仕事の休みが取れた土曜日。


2人で久しぶりにご飯でも作って、冷えきった家の中を暖かくしようと言ってくれた母。



お母さんが溜まりに溜まった洗濯物をしている間に
私は今夜の夕食の食材を買うため、家から少し離れた場所にあるスーパーに来ていた。



「んー、これとこれと。あとこれ!!」



野菜よりも肉多めに買って、レジでお会計。



久しぶりにお母さんと2人でご飯を食べるから、浮かれたくもない心が、音符を撒き散らしていた。




「「あっ」」



両手に買い物袋を持ってスーパーから出ると
ちょうど蘭君が私の前を歩いていて、すぐに気づいて振り返ってくれた。




こんなところで会うなんて...


ちょっと運命感じちゃう。






「蘭君、久しぶり...。
まあ一昨日会ったけどね」


「ああ」


「...」



うっ...気まずい。


いや、だってしょうがないじゃん


一昨日あんな別れ方しちゃったんだもん


そりゃあ気まずくて当たり前だよね。