【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





ハッと我に返って、考えたくもない現実が頭をよぎる。



蘭君、もしかして...丸川さんと体の関係を持っていた?



酔った勢いとか、理性が飛んでしまって丸川さんに全てを話したとかーーー?



それじゃあ丸川さんは...蘭君の特別?



でも蘭君。
丸川さんこと知らないって言ってたし...


ああ、もう!意味わかんない...!!




「...百目鬼さんに近づかない方が身のためだよ、あんた」



屋上のアスファルトに模様みたいに広がっていく、丸川さんのタバコの吸い殻。


自分の母校なのに、愛着なんて可愛いものはないらしい...
屋上から見える景色を恨むような目で見渡していた。




「近づくとか近づかないとか、決めるのは私です」


「...話のわかんない奴。
まあいいわ、この時期に百目鬼さんに近づいて、痛い目見るのはあんただから」


「...」


「あの人の過去を知らないあんたには絶対分からない。
あの人がどんな闇を抱えているかを」


「...」


「そしてあんたはその闇に、潰されんのよ。
私の警告に耳を傾けなかったあんたは...ね...」