【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





*



次の日

ため息を風に変えて、いつも通りの道をただひたすら歩いて学校に到着。



「彩羽」


「あっ、光花!おはよ」



私よりちょっとだけ遅れて教室に到着した光花は、なんだかとっても気まずそうな顔を私に向ける。




「...あんたにお客さん、来てんだけど。」



そう言って、目を細めた光花が睨んだその先には

卒業したはずの丸川梓奈さんが、いかにも夜の商売を匂わせる格好をして、教室のドアにもたれかかっていた。



「教室入る前に、あの人と顔合わせちゃってさ。
「木実彩羽呼んでこい」って言われちゃって」


「...そうなんだ」


「あの人、前にあんたと学校で言い争ってた女よね?
追い返してやろうか?」


「ううん、大丈夫。」




逃げる必要なんか、私にはどこにもないから。




朝のうちに提出しなきゃいけないプリントを教卓の上に置き、私は教室から出て、周りの目を遮るようにドアを閉めた。