「ーーーーッ!!??」
ーーーグイッと。
部屋に入ると同時に引っ張られた手が、自由を奪われ、尻もちをつくように勢いよく赤色のソファに押し倒された。
「なっ...!?なにするんですか!!!!」
薄暗い部屋の中で、唯一テレビから直接送られてくる明かり。
見えるのは男3人の顔。と。
私を押し倒してる男の背後から、亡霊の様に現れた丸川さんの顔。
彼女に視線を合わせたら、フッと鼻で笑われて、時が...止まったような気がした。
「ふーん、普通に可愛いじゃん。
本当にこの子やっちまっていいのかよ、梓奈ちゃん」
...なんで?
「いい。あんたらの好きにしちゃえよ、そんな子」
どうして...こんなひどいこと?
「可愛い顔して、えげつないよなー梓奈ちゃんは!!
まあ俺らからしたらラッキーだけど」
「嫌いなんだよ、私」
「ん?」
「その子のこと。
しかし...こんな簡単に罠に引っかかってくれるとは...思いもしなかったけど」


