【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





一歩一歩前に。


スポットライトを当てたられた時に出来た円のような、ちょうど足元にあったマンホールを蹴って走り出した。



急にね、走り出したくなったの。


会うだけでドキドキしちゃうのに
顔を合わせて話せる度に、夢みたいだって毎回思っちゃうの。




恋って不思議だ。



嬉しくて、泣きたくなって、ドキドキして、時にはムカついて。



いろんな感情が生まれてくる。




だから”恋”は、特別な感情で出来てるんだろうか...。



なんだか...くすぐったいね。




「うふ...ふふふ」



無意識に口から漏れる笑い声。



私の横を通る人達が、私のことを奇妙な目で見てくるけど


そんな事、気にならないくらい浮かれていたんだ。